2019-03-18 涵養域 詩 私のなかで滴る、 歳月をかけて凍った、氷柱のことを話そう くいしばっている 水の重み、 が、 地下へ、地下へ、と内部を蝕ばむ 私に垂れ下がった、 縫うための先端、 あくまでも、時刻という皮膚をつなぎ合わせ 気象をつかさどっていた、万年雪の、身体のそとで そう、 涵養域 に、降られ、鳥肌さえ立ちはしないと知っていても 針をつたう、 しずくの音だけが便りだった けれども今、まさか、汗をかくとは